2019/06/25 10:05

青が憂鬱な色だって知ったのは、ピカソの「青の時代」を知ってらからかもしれない。もちろん、青には、それ以外の意味が沢山あって、青の種類も色々ある。だけど、全ての青に共通する意味があるとしたら、それは、「深さ」だ。

 


 

 色には意味がある。今ではカラーセラピーの様に色に意味があるのは当たり前のことだが、歴史的にかなり前から色は意味付けされていた。

  例えば、キリスト教においては、青は、聖母マリアに使われる色だった。

ラピスラズリの原石から作り出す聖母マリアの青。聖母マリアの色=青として、青は、大変貴重で高価な色であり、高貴で、ありがたいイメージがあった。

  その青のイメージで、社会の底辺で生きる人々の憂鬱を描いたピカソ。

ラピスラズリの純度の高い青が「聖母マリアの青」だとしたら、「ピカソの青の時代の青」は、薄まり、汚れて、濁った青だ。〜つづく〜


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